- 2021年7月18日(日) 10:00～11:30
- 福岡雙葉小学校 校長 河野 千春 氏
7月18日(日)、福岡雙葉小学校より河野千春校長をお招きして、｢小学校教育の『今』｣～福岡雙葉小学校の教育を通して～と題して、子ども教育講演会を開催しました。
まず初めに、学校紹介として同校の特色をDVDで拝見しました。同校は、全教室に電子黒板が設置されており、iPadと電子黒板を併用し、学びの場としての環境を高めています。情報教育(ICT)に力をいれ、福岡雙葉小学校ならではの授業が行なわれています。また、ICタグを用いて保護者の方々に生徒の登下校をお知らせするシステムの導入、充実した施設環境(PM2.5の空気清浄システム)等、感染症対策にも万全な取り組みが行われています。同校ならではの豊かな学校生活についても紹介していただき、生徒さんの授業に取り組む姿勢や積極性、女性らしさや活き活きとした姿を拝見することができました。
次に、河野校長から｢教育における不易と流行｣についてお話しいただきました。｢不易｣とは時代をこえて変わらないものであり、｢流行｣とは時代の変化とともに変えていく必要があるものであり、同校では変わらない中にも時代の変化に対応することを大切にされているそうです。
まず、福岡雙葉の歴史として、五つの姉妹校、由来の説明をしていただきました。雙葉という名前の由来は、１本に２枚の葉を持つ｢フタバアオイ｣からつけられたそうです。
また、福岡雙葉小学校の教育目標は、“グローバルシティズン”の育成であり、｢神の恵みに感謝し、地球社会の一員であることを自覚し、行動する人｣と定められています。そのグローバルシティズンへと育てる3本柱について
①｢祈る子ども｣ 宗教教育・心の教育
②｢学ぶ子ども｣ 教科教育・英語教育 情報教育(ICT)
③｢援け合う子ども｣ 国際理解教育 奉仕活動
というこれからの社会のために貢献できるよう、子どもたち一人ひとりの可能性をより豊かに、大切に育てていくことを目指し、３本の柱について詳しく説明をしていただきました。
そして、雙葉小学校で学ぶ良さとして、小・中・高・同じ敷地内にあり、｢総合学園の良さを生かした教育｣｢英語教育の充実｣｢女子校ならではの教育｣についてお話されました。
福岡雙葉学園は、｢祈りで始まり、祈りで終わる｣という｢目に見えない方の存在｣に気づき、｢感謝する心｣と｢思いやりの心｣を育てられているそうです。
特に英語教育については、授業だけではなく、学校生活の中で多くの外国人教師と関わりながら｢生きた英語｣を学ぶそうです。同校には、｢雙葉コース｣と｢GCコース｣があります。今年度より、｢GCコース｣6名の外国人教師が、雙葉コースでもALL Englishで教えるという取り組みをされています。｢雙葉コース｣｢GCコース｣の特色の大きな違いとして、｢雙葉コース｣では、英語＋日本語での専科教育の充実をはかり、｢GCコース｣では、英語をイマージョンで理解し、表現する力をつける学習がなされているとのこと。どちらを選ぶかは、お子様の適性に合わせると良いとのことでした。
最後に、｢小学生になるにあたって｣保護者に３つのお願いをされました。
①現在通われている園生活の中での思い出を沢山つくること。
②家庭生活の中で小学生になるための準備をしておくこと。また、小さい頃から本に親しませておくこと。
③親子関係の中で情操教育として、優しさだけでなく「たくましさ」と「心のおおらかさ」を育むこと。
子どもの存在自体をとにかく愛して、褒めて、可能性に満ちているからこそそれをしっかり伸ばし、｢大丈夫よ！｣と励ます親の一言が、たくましさやおおらかさを育てる第一歩だそうです。
英語力が求められる現代、これからの世界の動きの中で生徒に選択肢を与え、情報教育(ICT)においては、Apple Teacherが多数在籍されており、最先端技術を取り入れた同校の取り組みはこれからも注目を集め続けることでしょう。
我が子の可能性を広げ、子どもの存在自体を愛する大切さを考えさせられる講演会でした。
