- リンデンホールスクール小学部 教頭 川崎恵 氏
4月15日(日)、リンデンホールスクール小学部より川崎恵教頭をお招きして「子どもの成長のための4技能英語教育」と題して子ども教育講演会を開催しました。 まず、川崎教頭ご自身の留学の経験などから得た教育論についてお話しいただきました。小学生のときにはアメリカ、高校生のときにはオーストラリアへ行かれたそうです。留学経験が人生のプラスになったと話す川崎教頭は、資質を見抜いたお母様の先見の明やホームステイ先で得られた安心感や、オーストラリアで受けた励ましがあったからこそ、留学をすることやその先で頑張ることができたとおっしゃっていました。 このような経験から、育てられる側の「子ども」が何事も怖がらずにチャレンジすることや自信を持つこと、好きなことをすることを可能にするには、「安心感」が重要であり、それを感じさせるためには、育てる側の「親・教師・大人」が愛情をもって接することや子どもと信頼関係を築くこと、褒めること、人と比べないこと、その子をよく見ることが必要だということが分かったそうです。また、育てる側が「導く」姿勢でいることや「チャンスのきっかけづくり」をすることも上記のような子どもの資質を育てるのに重要で、それが、子ども自身で夢を持ち、希望し、選択し、実行することにつながるとおっしゃっていました。
次に、「英語はツール」「道徳教育」「環境教育」「IB教育」という4つのキーワードから、同校の特色について、お話しいただきました。 同校では、担任は日本人の教師が、副担任は外国人の教師が担当しており、ほとんどの授業を英語で行ったり、プレゼンテーションやディスカッションをしたりするなどして、日常的に英語に触れる様々な機会を設けて英語をツールとして使えるようになるための教育を行っています。 また、国際社会においては、日本人としてのアイデンティティーを持つことが不可欠であるため、田植えや武道、茶道などの日本の文化を通して、和の心を育てる道徳教育にも力を入れています。
らに、 同校では「環境」という教科を取り入れ、環境問題に対して何ができるかシンガポールやオーストラリアなどの海外の学生と意見交換をしたり、絶滅危惧種についてリサーチをしたりしています。 「IB(International Baccalaureate)教育」とは、海外の様々な大学に入学するためのカリキュラムを指し、このカリキュラムを取り入れている同校では、海外の大学を志望する子どもは、その進路にあったコースを選択することもできます。また、IB教育を受けていても国内の大学を受験することもできるので、進学先の選択肢が幅広いのも同校の特色といえます。
そして、本講演会では、同校には国際人を育てるための豊かな設備や海外の大学からの人材などが揃っていることも分かりました。最後には質疑応答の時間を設けましたが、参加された保護者の方々からも多くの質問がだされ、川崎教頭からも熱心に答えていただき、非常に有意義な時間になりました。グローバル化が進展している現代、同校へのまなざしは、より過熱していきそうだと思わせる講演会でした。