- 2015年7月5日(日) 10:00〜11:30
- 福岡海星女子学院附属小学校 副校長 野口 美智子 氏
7月5日(日)、福岡海星女子学院附属小学校より野口副校長、米倉教務主任をお招きして「子どもの成長のための学校教育と人間教育」と題して、教育講演会を開催しました。
冒頭、野口副校長より段階を経て様々な経験を培っていく「体験学習を通じての価値観教育の重要性」について、具体例を交えながら、お話しいただきました。同校では、最大の特徴の一つである「ガイアの森」に加え、自然体験合宿や、農村宿泊体験など、自然や様々な生命に触れることができる体験プログラムを他にも多数、実施されています。子どもたちはそのような体験を通し、大きく成長していくとのことで、同席された米倉先生からも、同校でしかできない経験がたくさんあることを、子どもの成長と交えてお話しされていました。
平成24年度から3ヶ年計画で実行されている英語教育とアクティブラーニング。英語教育では、グローバルな視点を養うため小1から週2時間の英語学習が行われています。アクティブラーニングでは、プログラム学習と聴き合い活動に取り組まれており、聖書を読み感じたことを文章にしたりプレゼンテーションを行ったりすることで、確かな自主性が養われているのも長年地域から支持される要因の一つのようです。
野口副校長は「社会を生き抜いていくためには、小さなうちから価値判断をしっかりと持つことが大事である」とし、カトリックの学校として絶対的な基準がもてるのも宗教の強さのひとつと語ってくださいました。
小学校卒業までに必要な資質や能力を各自が見定めることで、将来に向かってチャレンジしていく力を身につけさせる同校の教育は、人間力の問われる昨今、ますます目が離せそうにありません。